失敗しない医療脱毛クリニックの選び方とは?

以前、脱毛は「金持ちのやる贅沢」と思われていましたが、美容意識と脱毛技術の向上、そして料金がグッと値下げされたこともあって、かなり客層が広がりました。
有名タレントが出演しているコマーシャルや電車内のつり革広告等を見て、「試しに自分も脱毛してみよう」と考える人もいるでしょう。

脱毛すると決めたら、医療クリニックか脱毛サロンのどちらかと契約を交わし、数ヶ月(あるいは数年)そこに通うことになります。店舗の数が多いことから、以前はサロンで脱毛する人が多かったのですが、最近は医療クリニックの利点を知る人が増え、そちらも人気を集めています。

そこでこのページでは、「これから施術を受けてみたい」という人のため、医療クリニックについて説明することにしました。その脱毛に使われる技術や長所・短所、クリニックを選ぶ時のコツなどについて詳しく書いていきます。

医療クリニックでおこなわれている脱毛とは?

医療クリニック
上で述べたように、プロの手で脱毛の施術を受けるなら、サロンか医療クリニックのどちらかに通う必要があります。プロ仕様の特殊なマシンを用いてムダ毛処理をする点は両方同じなのですが、異なる部分もかなりあります。

では医療クリニックだけの特徴とは、どんなものなのでしょう?

1)レーザー光線を使って脱毛をおこなう

第一にあげたい特徴ですが、医療クリニックではレーザー光線を使って脱毛をおこないます。
このレーザー脱毛の技術は、ハーバード大学の教授だったロックス・アンダーソンによる「選択的光熱凝固理論」に基づき開発されたもので、古代オリエント時代からすでにあったと言われる脱毛の歴史の中でも革命的な出来事でした。

それまでの脱毛というのは、特殊な針(プローブ)を用いたものが主流で、美容電気脱毛、あるいはニードル脱毛と呼ばれていました。これは1875年、アメリカの眼科医チャールズ・E・ミッチェルが逆さまつ毛を治療するのに使ったのが始まりで、毛穴にプローブを挿入し、通電することで発毛を防ぎます。

脱毛効果という点でこの方法は非常に優れているのですが、なにしろ1つ1つの毛穴に手作業でプローブを差し込むために時間がかかり、施術料もそれだけ高価になってしまいます。
しかも痛みがかなりひどく、施術される側はそれに頑張って耐えなければなりません。

この状況に大変革をもたらしたのが、レーザー脱毛の発明でした。

レーザー脱毛は、単一の波長を持つライト(レーザー)を増幅し、ムダ毛の伸びている肌に直接当てる方法です。レーザー光線は、もともと波長の長さに応じて特定の色にアプローチする特性を持っています。つまり、青、赤、黒といった色のついた物質があれば、波長を調整することでひとつの色だけに集中的に高熱を加え、その組織に損傷を与えられるわけです。
このレーザーの機能は様々に活用され、医療現場でも手術に使われています。

脱毛では、皮下の毛の黒いメラニン色素が標的になるよう、波長を調節します。そのレーザー光線を肌に当てると、光線が皮下のメラニン色素に吸収されて高熱に変わります。すると、その高熱が毛を伝導体として毛包全体に伝わっていきます。
やがてその熱は発毛をつかさどる毛球部の毛母細胞を死滅させることになり、毛の成長をストップできるのです。

この脱毛方法の利点は、レーザーの波長が単一なのでメラニン色素だけに反応し、表皮や周辺組織にダメージを与えないという点。 おかげでレーザー光線を直接肌に当てることができ、ニードル脱毛とは段違いのスピードで施術がおこなえます。

最初はレーザーの種類は限られていましたが、今ではアレキサンドライト、YAG、ダイオードなど、機器がいくつもそろっていて、波長の違う光線を照射可能。毛のクセや脱毛部位に合わせて色々と選べるようになっています。

2)永久脱毛が可能

「サロンなどで一度脱毛の施術を受ければ、その部位からは一生ムダ毛が伸びてこない」と思っている人がいます。

しかしこれは正しくありません。毛根という部位は強い回復力を持っていて、多少の損傷を受けてもその発毛機能は短い期間で復活します。1度レーザー光線を照射しただけではダメージも小さく、さらに毛には毛周期と呼ばれる発毛サイクルがあるため、施術もそれに応じて何度も繰り返す必要があります。そうやって照射を根気よく続けるうちにムダ毛が減り、そのパーツがツルツルの状態になってきます。

サロンでも、医療クリニックと同様、特殊なライトを当てて脱毛をしますが、そのライトのパワーがかなり低いために発毛機能は死滅せず、一時的に弱まるだけです。そのため、数年くらい経つと毛根が元の状態に回復し、毛が復活してしまいます。

の点、医療クリニックではパワーの強いレーザー光線を使うため、毛根が回復する割合は低くなっています。
つまり、いわゆる「永久脱毛」ができるわけです。

3)器械を操作できるのは医師だけ

上でも説明した通り、サロンで使用されているマシンは光で毛根にダメージを与えるものではありますが、レーザー脱毛ではありません。レーザーとサロンの光とでは、威力の点で砲弾と銃弾ほどの違いがあります。「事故が起こりにくい」とされているので、サロンでは施術に当たって特別の資格はいりません。

ところがレーザー脱毛だと、人間の細胞を死滅させるパワーを持っていますから、操作をあやまると事故につながりかねません。そのため施術できるのは、いざという時に対処できる医師に限られています。もちろん、火傷などの応急処置ができる器具もありますから、その点は安心できます。

医療脱毛の利点・難点

利点・難点

利点

・医者が器械を操作するために、トラブルがあっても安心できる
・脱毛効果が非常に優れていて、施術パーツが完璧に無毛になる
・サロンよりもはるかに施術回数が少なく、脱毛完了までの日数も短い

難点

・キャンペーンの多いサロンと比較すると、施術料がずっと高い
・レーザー光線照射により生じる痛みが、かなり強い
・名前に「美容」とついているクリニックだと、「整形をしている」と勘違いされる

医療クリニックって脱毛サロンとどう違うの?

脱毛サロンとどう違うの?
上の文章で、クリニックと脱毛サロンの差に関して少しだけ書きましたが、ここでさらに相違を数点まとめておきます——

料金

昔から脱毛サロンは雑誌での宣伝に力を入れていますが、そこには色とりどりの活字でその時のキャンペーンの内容と料金が書かれています。
これで分かる通り、サロンのセールスポイントのひとつはその料金の安さです。

一方、医療脱毛クリニックの料金はあまりディスカウントされず、上の「難点」のところで書いたようにサロンよりもかなり割高です。

ここで、脱毛完了までの費用がどれくらいなのか、脱毛サロン、医療クリニック双方の具体的な数字を表にしてみましょう。

まず脱毛サロンです。チェーン展開をしている大手20社の公式サイトから、部位別の平均料金を計算してみたところ——

・全身…164,700円
・ワキ…16,833円
・VIO…58,633円
・顔…41,033円
・腕(ヒジ上)…47,800円
・腕(ヒジ下)…48,600円
・足(ヒザ上)…56,300円
・足(ヒザ下)…55,100円
・背中(上下)…71,600円
・うなじ…19,000円

という結果となりました。

続いて医療クリニックです。こちらはネットの検索でよく出てくる20院の平均料金を計算しました——

・全身…401,945円
・ワキ…14,825円
・VIO…67,975円
・顔…131,325円
・腕(ヒジ上)…83,375円
・腕(ヒジ下)…82,500円
・足(ヒザ上)…108,750円
・足(ヒザ下)…100,500円
・背中(上下)…91,917円
・うなじ…57,250円

以上で分かる通り、医療クリニックは脱毛サロンよりもずっと料金が高くなっています。特に顔脱毛は差が大きく、クリニックでの施術料はサロンの3倍以上になります。

効果

上で述べたように、脱毛サロンとクリニックでは脱毛方法が違うため、その効果にも差が出てきます。

脱毛サロンで現在よく使われている方式は、IPL脱毛、SHR脱毛、SSC脱毛、ハイパースキン法の4つ。

IPL脱毛はサロンの脱毛方法の中でも最も普及しているもので、フラッシュ脱毛、光脱毛とも呼ばれます。ワンショットあたりの照射面積が広いため、背中や足などのパーツの脱毛がスピーディーにできます。しかも光の威力が抑えられているため、痛みも非常に軽微になっています。

他の方法もそれぞれメリット・デメリットがありますが、実はサロンのムダ毛処理は「抑毛」「減毛」にすぎません。確かに施術後は無毛状態に変わるものの、その状態は数年しか維持できないのです。

一方、医療クリニックではレーザー光線によって施術をおこないます。

レーザー光線には、ダイオード、YAG、アレキサンドラライトといった種類があり、別々の波長を備えていますが、そのパワーはいずれもサロンの機器とは段違いに強力です。

確実に脱毛したいなら、やはりクリニックで施術してもらうべきです。

保証

保証という点では、脱毛サロンと医療クリニックであまり差はない、と言い切っていいでしょう。

納得がいくまでずっと通い続けられる「永久保証」、有効期限を決められた期間だけ延ばせる「期間保証」、一部の前払い金をコース解約の時に返してくれる「返金保証」などは、サロンでもクリニックでも実施しています。

ただ、その保証の種類や条件はクリニックによって相当異なりますので、公式サイトを必ず調べておいて下さい。

その他

サロンと医療クリニックの違いに関して、案外見過ごされているのが支店(支院)の数です。

「そんなこと、何が重要?」と思う人もいるかもしれませんが、脱毛というのは発毛サイクルに応じて施術するため、どうしても完了まで日数がかかります。つまり最短でも数ヶ月、さらに全身脱毛のような大掛かりなプランにすると、数年間は施術を続ける必要があります。

そうなると脱毛完了までに、生活環境が変わる人も出てきます。転勤や引っ越しがその例ですが、転居先に契約したクリニックの支院がないため、前払いしたお金が無駄になる可能性があります。

部分脱毛ならまだ金額が少ないのですが、全身脱毛のコースなど、あらかじめ払った金額は10万を越えるでしょう。
転居でそれが無駄になるのは避けたいところです。

有名なサロンの場合は、全国の主要都市に支店があるケースが多く、転居後も脱毛を続けられる可能性が高いと言えます。ところがクリニックだと経営規模が小さいため、支院がないケースが多いようです。

そんな事実を考慮すれば、仕事等で引っ越しが多い場合、北海道から沖縄まで支店がある有名サロンと契約すべきかもしれません。

医療脱毛クリニックを選ぶ時のポイントとは?

選ぶ時のポイントとは?

料金は安価か?

クリニックで脱毛すると決めた時、やはり最も気になるのはその料金です。

ほとんどの医療クリニックの料金はサロンより高いのですが、たとえばテレビ・コマーシャルで名前の知られた「湘南美容外科クリニック」など、初回の部分脱毛が驚くほどリーズナブル。わずか1,000円で両脇脱毛が6回できます。

その他にもプランや部位によって施術料を安くしているクリニックがあるので、ぜひサイトなどをチェックしてください。

施術時の痛みは?

クリニックの大きな欠点となっているのが、施術に伴う痛みです。最近では痛みを抑えるため、新しい機種を使っているクリニックもあります。

「レジーナクリニック」では皮膚を冷やしながらムダ毛を脱毛できる「ジェントルレーズプロ」を使っています。
これなら痛みをかなり抑えられますし、麻酔代も無料です。痛みがイヤな人にはもってこいでしょう。

どれくらいの支院があるか?

そのクリニックの支院がどれだけあるか、というのも大切な要素です。

それだけ顧客の数が多い、ということで信頼ができますし、予約も取りやすくなります。

例えば「リゼクリニック」は全国の支院数が多く、転居した先でもそのまま脱毛を続けられる可能性が高くなっています。

以上、医療脱毛クリニックに関して、その脱毛方法や選び方のコツなど、様々な情報を紹介してみました。いかがだったでしょうか。

料金の高さや堅苦しい印象のせいで、クリニックの敷居はサロンより高いと思います。
でも強い脱毛効果を望んでいる人にとっては、クリニックの施術以上のものはありません。

どうか上記の情報を参考にして、自分にふさわしいクリニックを選んでください。